入れ歯

なぜ、入れ歯で悩まれている人が多いのか？

当院には入れ歯で悩まれて来院される方が多くいらっしゃいます。県外からも来院されます。

• 痛くて噛めない……
• 前歯で噛むと外れてしまう……
• 家族と同じ食事がしたい……
• 味が感じられないので食事が楽しくない……
• 浮いている感じがする……
• しゃべりにくい

これは保険で製作した入れ歯だけでなく、自費で製作された場合でも同様の相談を受けます。
なぜ、このような問題がおこるのでしょうか？

様々な理由がありますが、大きく分けると「入れ歯の厚さ」「入れ歯の変形」に理由があります。

「厚さ」に起因する不具合

皆さんも経験があると思いますが、1mmにも満たない髪の毛がお口の中に入るだけで相当な異物感があると思います。それだけお口の中は繊細にできています。

多くの方が利用される保険の入れ歯の厚さは、2～3mmです。髪の毛の数倍ありますので、違和感やお口の中の機能が抑制されます。
具体的には、発音しづらい、飲み込みにくくなるなどです。

「変形」に起因する不具合

保険の入れ歯で利用される素材「レジン（プラスチック）」は、使用しているうちに「ゆがみ」や「たわみ」が生じます。
これが原因で、噛んだ時の痛みや、食べ物が入れ歯の隙間に挟まる、外れるなどの問題が生じます。

これらの問題を解決するために、当院が行っている入れ歯、製作のこだわりをお伝えします。
当院の入れ歯は「しっかり噛める」以外にも次のようなメリットもあります。

「食べ物の味・温度」をしっかりと感じられます

繊細な味覚を取り戻せますので、これまで感じ取ることが出来なかった、味や風味の差も感じられるようになります。また、食べ物の温度も感じられるようになります。

「誤嚥性肺炎」のリスクを軽減させます。

噛めない入れ歯は「噛む機能」を低下させます。そうすると飲み込む力（嚥下）も低下し、食べ物が気管に入り誤嚥性肺炎が発症することがあります。
噛める入れ歯にすることで、このリスクを回避できます。

「おせんべい」もバリバリ食べられる特別な入れ歯を製作するために

先ほどもお伝えしましたが、入れ歯の悩みは様々です。
そして、何度も調整したり、新しく入れ歯を製作しても、状況が良くならず、諦めてしまっている方もいます。

諦めないでください！

技術力、経験、豊富な知識をもった歯科医師が「しっかり考えて製作」すれば噛める入れ歯は製作できます。
当院の体制をご紹介します。

体制１：院長は「歯科医師に入れ歯製作を指導」する立場です

横山 喜一

経歴・海外研修

• ICDEセミナー
• ERKODENTセミナー
• ウィーン大学 オーストリアアナソロジィーセミナー
• イタリアインプラントコース
• ユーロペリオ学会
• アストラテック研修
• イエテボリ大学歯周病科研修
• スイスデンタルアカデミー研修
• EMS研修（SDA）
• ジュネーブ大学研修
• リヒテンシュタインBPSセミナー研修
• スペインゲルバーメソド研修
• 中国（洛陽）深水老師研修
• 中国重慶歯道提嵩老師研修・発表
• 日本咬合学会認定医
• 他 国内研修多数

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 
• 

• 
• 

体制２：業界でも著名な「歯科技工士」と共に製作しています

入れ歯は歯科医師と歯科技工士の共同作業となります。
つまり、どちらかの能力が低い場合、決して良い入れ歯は製作できません。

当院では、部分入れ歯は「Dental-labor Genau」の癸生川貴央さん、総入れ歯は「Dental of YU」の須山讓氏さんと共同で製作しています。どちらも入れ歯の業界では著名な方々になります。

• 
• 

ここでは須山さんをご紹介します。歯科医師向けや歯科技工士向けのセミナーを多く開催しインストラクターも行っている方になります。

Dental of YU

須山 讓氏

経歴

• 横浜歯科技術専門学校卒業
• PTD総義歯同好会講師
• 深水晧三 総義歯臨床実技コース（治療義歯研修会）講師
• Ivoclar Vivadent BPS 認定歯科技工士
• Gerber Society Japan認定インストラクター
• スタディーグループ かたつむり横浜

書籍・論文

平成20年	歯科技工第36巻 第6号 臨床講座 十人十色の総義歯製作
平成22年	歯科技工第38巻 第1号 重合システムの違いと義歯床の変形の因果関係を検証する
平成23年	歯科技工第39巻 第5号 いま再考するGerber理論・テクニックの有効性
平成25年	QDT Art&Practice別冊 ひとつではない、噛める総義歯の姿
平成26年	歯科技工第42巻 第11号 明確な基準を根拠として行う適格で効率的な人工歯排列の実践

• 
• 
• 
• 

技工所ホームページはこちら

歯科技工士による「立ち会い」

立ち会いとは何でしょうか？

立ち会いとは、歯科技工士がヨコヤマデンタルクリニックに来院して、患者様の口腔内の状態を確認する作業となります。患者様のご要望やお悩みを伺い、噛み合わせや、歯の色、形、歯並びを確認をします。

全てのケースでおこなうわけではありませんが、基本的には、お口の型取りなどに立ち会いを行っております。

体制３：超精密な「ドイツ式」「スイス式」の「部分入れ歯」「総入れ歯」を提供しています

• 
• 

総入れ歯に関しては「ゲルバー理論に基づいた入れ歯」、部分入れ歯は「テレスコープ義歯」をご提供しています。それぞれご紹介します。

ゲルバー理論に基づいた「総入れ歯」

• 
• 

※入れ歯で治療した症例です。

ゲルバー理論とは、ドイツのゲルバーというドクターが確立させた総入れ歯製作の理論になります。ゲルバー理論に基づき総入れ歯を製作することで、しっかり噛めることは当然ですが、その他に次のようなことが実現できます。

口元が若返ります

お口に適した入れ歯ができあがると、ほうれい線や口元のシワが改善され、口元が若返ります。

• 
• 

噛む力が向上します

しっかり噛める位置を噛み合わせと共に調整することで物を噛む力が向上します。

嚥下機能の向上（飲み込む力）

口腔内の筋肉（舌・頬）も改善させるため、嚥下能力が向上します。

なぜ、このような効果が生まれるのでしょうか？
一般的な入れ歯製作工程と比較しながらご説明します。

• 「一般的」な
  入れ歯製作
• 歯型の採得
• 本義歯の製作

• 「ゲルバー理論」に
  基づいた入れ歯
• 歯型の採得
• 治療用義歯の製作
• 顎の位置の調整／
  歯茎の活性化
• 適切な骨格と
  歯茎の構築
• 本義歯の製作

非常に専門的な話になるので、簡単にご説明します。
まず、一般的な義歯と比べると、ゲルバー理論では3つの工程が追加されます。この工程では「ズレ」を改善します。

「合わない入れ歯」を利用していたり、「歯を抜けたまま」にしていると、人間の身体は何とか噛もうとして噛み方を変えます。
つまり、徐々に本来の適切な噛み合わせから「ズレて」いきます。この「ズレ」を正すのがゲルバー理論、ほとんど考慮しないのが一般的な入れ歯製作になります。

一般的な入れ歯製作では、このズレがある状態のまま型取りを行い、それに基づいて入れ歯を製作しますので、当然、ズレた入れ歯ができあがります。
これではしっかり噛める入れ歯になるわけがありません。

ゲルバー理論では、このズレを改善した後に入れ歯製作をしますので、しっかり噛める入れ歯ができあがります。

130年以上の歴史があるドイツ式「テレスコープ部分義歯」

• 
• 

※入れ歯で治療した症例です。

ドイツ製のテレスコープ部分義歯の歴史は長く130年以上の歴史があり、何度も改良が施され、歯科先進国ヨーロッパでとても高い評価を受けている義歯です。

一般的な部分入れ歯と、様々な点で異なります。
次のような特徴があります。

金属のバネ（針金）がない／目立たない

一般的な入れ歯にある「バネ」はありませんので、入れ歯を入れていることに気づかれることはありません。内冠と呼ばれる加工した歯に装置をかぶせていくイメージです。茶筒の蓋を外す際、一定の力を入れないと外れないですよね。その原理を利用した入れ歯になります。

他の歯をダメにしない構造

部分入れ歯は「健康な歯」を支えとしますので、ものを咬むたびに、支えとなっている歯を「横に」揺さぶり、最終的にはその歯がダメになってしまいます。

歯は「横方向の揺さぶりに弱い」のです。

しかし、テレスコープ義歯はものを噛んだ際、「縦方向」に力が加わる構造となっているため、支えとなっている歯にダメージを与えません。

自分の歯のようにしっかり噛める

一般的な入れ歯はしっかり噛めない。
よく言われることです。これは構造上、すぐに外れてしまったり、痛かったりするからです。

つまり、外れない、痛くなければ、入れ歯でもしっかり噛めるようになります。

テレスコープ義歯は、一般的な入れ歯とは根本的に構造が異なります。
同じ入れ歯とは言えないくらい異なります。

メンテナンスしながら長期間利用できる

一般的な入れ歯は、そもそも長期間利用し続けられる設計になっていません。そのため、数年ごとに作り直しが必要です。
しかし、テレスコープ義歯は、設計段階で「長期間利用」することを前提にしています。
そのため、一度製作してしまえば、数十年、安定的に利用することができます。

コラムテレスコープ義歯と通常の義歯、インプラント、ブリッジの比較

テレスコープ義歯は、一般の入れ歯とは構造が全く異なる義歯です。そのため、よく言われる「痛い、噛めない、外れる、目立つ」というデメリットはありません。
また、歯を失った際の選択肢である「ブリッジ」「インプラント」とも大きく異なります。
そのため、私は「歯を失った際の第4の選択肢」とお伝えしています。それぞれの治療法との比較をお伝えします。

	通常の入れ歯	インプラント	ブリッジ	テレスコープ
審美性	×	◎	〇	◎
長期安定性	×	〇	△	〇
噛める	△	◎	◎	◎
他の歯への ダメージ	大きい	なし	多少あり	小さい
手術	なし	あり	なし	なし
取り外し	〇	×	×	〇

たくさん選択肢があって患者さんは迷うかもしれませんので、次の項目に当てはまる方は、一度「テレスコープ義歯」を検討されることをお勧めします。

• インプラント／ブリッジ治療をしたくない方
• 合わない入れ歯で悩まれている方
• 残っている歯への負担を最小限にしたい方
• 長期間利用し続けたい方
• 食事をおいしく食べたい方

「その他」の入れ歯もご用意しています

当院では前述したゲルバー理論に基づいた入れ歯、テレスコープ義歯の他、バネが目立たない「ノンクラスプデンチャー（部分入れ歯）」やインプラントを併用した「インプラントオーバーデンチャー（総入れ歯・部分入れ歯）」、磁石の力を活用した「磁性アタッチメント義歯」、痛みを軽減する「シリコン義歯」も扱っておりますので、まずは患者さんの「こうしたい／これを改善したい」を私たちにお伝えください。
患者さんに一番適切な入れ歯をご提案します。

• 目立たない
  ノンクラスプデンチャー

  

• インプラント
  オーバーデンチャー

  

• 磁性アタッチメント義歯

  

• シリコン義歯

  

最後に、院長からのメッセージ

合わない入れ歯は、本当に食べられない。
多くの患者さんを診てきての率直な感想です。

口からしっかり食事がとれること。
これはとても大切なことです。

お口に合う噛める入れ歯を製作し、食事ができるようになり、元気になった方をたくさん見てきました。私の親もそうでした。

「お口の健康＝命のミナモト」

本当にそう思います。

噛める入れ歯を製作できるのは、ごく一部です。
当院ではそれができます。

噛めない入れ歯で困っている人を、助けたい。