私たちは常々こう思っています。
「人の能力を過信しすぎてはいけない」。
そして、同時に「機器の性能を過信しすぎてはいけない」
つまり、それぞれの「限界」「欠点」を冷静に分析し、上手に融合させることが大切ということです。
このように「言葉」にしてしまうと当たり前のことですが、人はどちらかに傾きがちです。そして本人も知らぬ間に「過信」をベースとした行動をしてしまいます。これは専門職であればあるほど、そしてその経験が長ければ長いほど顕著になります。
趣味でなにかをしているのであれば、特に問題はありませんが、「仕事」として、そして「人の身体に介入」する医療においては、「過信」はとても危険です。
なにも、人/機器の可能性を否定しているのではありません。
むしろ、無限の可能性を感じています。
しかし、意識的にそれぞれの「限界」を理解することで、初めて見えてくるものがあるのです。
このことを理解することではじめて、高い技術と機器の「融合」が生まれ、患者さんにとって「良い治療」をすることができるのです。
当院では基準が厳しいヨーロッパの滅菌機器を導入しています。
医療において「滅菌」はとても重要です。もちろん、人への感染防止という意味もありますが、お口の中の細菌感染により、よくなるものも良くならないことがあるためです。
つまり、「滅菌=治療の結果を左右する」とも言えます。
滅菌設備をご紹介します。
ヨーロッパ基準のクラスB滅菌システム「Lisa(リサ)」で滅菌します。このヨーロッパ基準EN13060をクリアしていることは、「あらゆる種類の器具を、完全に滅菌できる」ということを意味しています。
今までの洗浄機や手洗いでは難しかった複雑な構造を持った歯科器具もドイツのMiele & Cie.KG社製のジェットウォッシャー「Miele(ミーレ)」でしっかり洗浄します。また、ウィルスを不活化させるため、肝炎やHIVにも効果があります。
高圧蒸気滅菌器「KaVoステリマスター」を使用し治療器具を滅菌します。ハンドピースの隅々まで滅菌できます。
この機器はハンドピースの内部を洗浄・注油を自動で行う機械です。
この機器で内部を洗浄、注油したあと、先ほどご紹介したKaVoステリマスターで、内部まで完全滅菌していきます。
タイトルにもあるように、
私たちは「10年後~20年後を見据えた治療」を行っています。
歯科治療は悪くなった状態を改善することです。しかし、すぐに再発や不具合が出てしまっては意味がありません。
つまり、「悪くなった部分を改善し、かつ、改善された状態が長期的に保たれること」が本来の歯科治療だと私たちは考えています。
では、どのようにして長期的に安定する状態を創造できるのでしょうか?
端的にお伝えすると、「木も見て、森も見る」治療を行うことです。
つまり、問題が出ている細部だけでなく全体も見るということです。
いくら時間をかけて丁寧に治療しても、「木を見て森を見ず」の治療を行ってしまうと、お口のバランスが悪くなった「原因」が改善されず、再治療の繰り返しになってしまいます。
そのため必ず悪くなった「原因」を把握しなければなりません。
この「原因」と「現状」を把握することで、「未来(将来)」のお口の状態が推測できるようになります。治療箇所は健全な状態と比較すると、どうしても不安定な状態となっていますので、治療せずに放置してしまうと未来はもっと悪い状態ですが、未来の状態を逆算することで今行うべき最善の治療法を導き出します。
当院では、行き当たりばったりではなく、5年後、10年後、20年後を考えた治療をご提案いたします。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
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